2人目のお子さまが生まれ、新築を考え始めたTさまご夫妻。土地を探していた時に、ご主人のご実家の隣地が売りに出されるとの情報を得て、即購入。ご夫婦のこだわりの家づくりが始まりました。
まずは土地の形状と一日の日の当たり方を徹底的に分析し、開口部を決定。東と南に大きく窓を取り、1階と2階の窓のラインをそろえて外観の美しさにもこだわりました。
キッチン、ダイニング、リビングを一続きにした間取りは、住友林業のビッグフレーム工法が実現した大空間。木造住宅でありながら、大きな柱や壁がなくても十分な耐震性を確保した安心の住まいです。
お二人の一番のお気に入りは、朝日が差し込むキッチン。北側を吹き抜けにし、東側に明かり取りの窓を設けました。その窓から差し込む光は、塗壁の美しいテクスチャーを浮かび上がらせ、一日の始まりを告げます。この光を楽しむために背面収納は設けず、キッチンの隣にパントリーを設置。冷蔵庫をはじめ、調理家電や食材のストックを収納し、お便りなど書類の保管場所にもなっています。
キッチンとランドリールームを結ぶ直線の動線は奥さまが考案。その途中に、玄関につながるエントランスクロークがあり、外出に必要なものや外から持ち帰ったものはすべてここに。家事のしやすさを優先した、効率的な動線です。
ご主人が最もこだわったのは、吹き抜けの玄関土間。生まれ育ったこの町に建てる家は、町並みに溶け込む住まいでありたいと考えました。玄関土間は、町と住空間を緩やかにつなぐスペースと位置付け、オープンな空間にしています。
玄関とリビングの間に壁や扉はなく、玄関土間もリビングの一部。吹き抜けの大きな窓からは、たっぷりと太陽の光が差し込み、リビングを明るく暖かく包んでいます。デザイン性を重視して選んだらせん階段はインテリアの一部であり、この家のシンボリックな存在です。
「僕が通った学校に、うちの子と同級生の子が一緒に通ってるんです」と、うれしそうに話すご主人です。
キッチンの明かり取りの窓から朝日が差し込み、しっくいの壁を朝の色に染めるほんのひととき。時間とともに移動する光の中で、コーヒー豆をひきながら、吹き抜けの窓に映る雲を眺める…。ご主人にとっては至福の時間です。
玄関からそのまま入れるエントランスクローク。「帰宅後はここに荷物を置いて手を洗い、洗濯物を出して、お弁当箱をキッチンに持って来る」というシミュレーションをする奥さま。「物を集めて収納すること」が、Tさまご夫婦がすっきり美しく暮らしていらっしゃる秘訣です。
T様邸 —高知市—
・構 造/ | 木造ビッグフレーム工法 |
・敷地面積/ | 168.50㎡(50.97坪) |
・延床面積/ | 1階70.80㎡(21.41坪) 2階55.48㎡(16.78坪) 合計126.28㎡(38.19坪) |
・工 期/ | 約5カ月 |
住友林業株式会社 住宅事業本部 松山支店
高知営業所 営業グループ
松田 未由 さん
TEL 088-878-1919
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